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2009年2月

狼と香辛料Ⅹ(★×5)

「そ、その逃げたぬしが、覚悟とは、笑わせる」

「私は人の世に溶け込むため、肉を食った。もう何百年も前のことだ」

「わっちゃあ幸せ者じゃな」

「世はこんなにもままならぬことにあふれておるのにな」

「俺たちの神様は、持てるものは分け与えよと仰せだ」

「それは、幸運も?」

「幸運も。当然、俺はきちんと実践しているつもりだ」

「……」

「その尻尾を、コルにも使わせてやっている」

というわけで支倉凍砂の最新巻。全巻で港町ケルーベで得た、狼の骨の情報。

それを追いかけて島国ウィンフィール王国にやってきたのだが……

というストーリーライン。物語の大筋としては、どちらかといえばロレンス達は脇役ではあるのですが、ホロとロレンスの関係や、その後についての伏線が散りばめられています。

もちろん、定評のある語り口は健在。今作単独でも十分楽しめるのはいうまでもなく。

逆に初めて「物語の終り」を示唆した巻でもあります。あと3、4冊ぐらいかな……

楽しみでもあり、寂しくもあります。

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